2020.05.26 / 学習
いいから黙って学習計画を立てろ! part2.
この記事の結論
①計画とは数字にすること
②学習計画は計画通りできなくてもいい。
③学習計画は随時更新する。
Part.2 学習計画を立てる時のポイント
前回のブログでは「なぜ学習計画を立てるのか」について書きました。
↓前回のブログを読んでいない方はこちらのリンクから↓
いいから黙って学習計画を立てろ!part1.
では、学習効率が爆上がりし、生涯を通して役に立つ学習計画の立て方とは一体何かを私なりにまとめたものを書いていきたいと思います。
(当たり前ですが、私が書いているものが絶対に正しいという訳ではありません。あくまでも1つの方法です。これから書く内容は私が見聞きした様々な書籍や研修、そして自主学習を駆使して難関国公立大学に合格した生徒や私の知人の話を参考に書いています。)
さて、前置きが長くなりましたが、学習計画を立てる際に意識することはシンプルです。
●数字で考えること
●計画は失敗・修正がOKであること
これらを踏まえて、下記の1~4を順に数字にしながら考えていくことがお勧めです。
1.目標(理想の状態)を設定する
2.現状を把握する
3.目標と現状のGAPを埋めるための方法を具体的に決める
4.必要な行動や期限を数字で決める
1.目標(理想の状態)を設定する
目標は長期的な目標、中期的な目標、短期的な目標といった順で立てていくと考えやすいのでお勧めです。
例えば、『○○高校に合格する』が最終目標であるのであれば、「入試で数学は85点以上」「1月の模試で英語80点以上」などの長期的な目標が出てくるでしょう。そうするとそれを実現するための中期的・短期的な目標として「夏休み終了後に数学の実力テストで70点以上」「英語は定期テストで80点以上」などを設定しやすくなります。
ちなみに、最終目標以外は数字にしています。そうすると、具体的にイメージしやすくなり、かつ目標が達成できたかどうかの判断きができるため計画の振り返りにも活かせるからです。
2.現状を把握する
現状というのは、今のテストの点数や模試の点数、今問題集の何ページまで進んでいるかなど自分の学習に関する様々な要因のことです。現場が把握できたら理想と比較して、その差を測ってみましょう。差を数字で測るとイメージとして掴みやすくなります。
3.目標と現状のGAPを埋めるための方法を具体的に決める(解決策)
GAPを正確に知ることができれば、そのGAPを埋める方法も考えやすくなります。例えば、英語で理想の点数と10点の差があるとします。その10点は何が原因で撮れていないのでしょうか?その原因を連想しながら考えていきます。
もし現状のテストの英文法問題の正答率が30%であるならば、英文法の知識が足りていないことが原因かもしれません。そうすると、英文法の知識を補うことができる問題集を選び、その問題集を使って学習するといった具体的な方法が決まります。
4.必要な行動や期限を数字で決める
4が一番重要です。なぜなら、1~3はできているのに大体4ができていないからです。方法や解決策は見えていてもそれを実施するために必要な行動や期限を決めておらず、実行に至っていないというケースが多いように感じます。
例えば、目標達成のための方法が英文法問題集を解くことである場合を考えます。
その場合、数字で考えるべきことは
『全部で何ページなのか、何問なのか』(量)
『いつまでにこの問題集を終わらせるか』(期限)
『その問題集に取り組める毎日の学習時間はどれくらいか』(時間)
『期限と量から逆算すると一週間で何問または何ページやるか』(タスク)
などです。(これ以外にもありますが、挙げだすと終わらないので代表的なものを書いています)
こういった数字を照らし合わせながら、現実的に実施可能なものを設定すればいいと思います。
そして、できた計画を実施・修正しながら進めていくといいでしょう。
行動が数字になっていると毎日の時間配分もしやすく、行動に移しやすくなるはずです。
ただし、ここで子どもたちに知っておいてほしいのは立てた計画は絶対ではないことです。
できる限り計画通り進めるように工夫はする必要がありますが、無理なら計画を修正してカバーできないかを考えてきましょう。
どうしても期限には間に合わないと思った時は決めた期限を延ばしてもOKです。
次に計画を立てる時の参考にしましょう。
上記のように計画作成・振り返り・修正の習慣を身につけると自分の学習をどんどん効率的に変えていくことができます。
また、闇雲な学習では無くなり、効率的な学習ができることで点数も上がりやすくなります。
今回挙げた考える順番は好みも出ると思いますが、私はこの順番が計画を立てやすいと考えています。
「そんなん当たり前のことやん!」
と思った方はこれからもその習慣を続け、更に計画力に磨きをかけていってください。
「私、全然やってないわ…」
と思った方はこれからの習慣を見直し、まずは計画を立てる習慣を身につけることから始めるといいかと思います。