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2020.06.06 / 教育情報

保護者も必見!基本的だけど超効果的な伝え方とメモやノートの書き方

この記事の結論
1. メモを取らないと覚えられない人がいる。一方で、話を聞きながらメモを取ると覚えられない人がいる。

2. 自分が話し手の時は、伝える時間とメモしてもらう(理解してもらう)時間を分けるのがお勧め

3. 自分が聞き手の時は、聞く時間とメモする(理解する)時間を分けるのがお勧め


突然ですが、皆さんは誰かの話を聞きながらメモを書いた(ノートを取った)経験はありますか?

恐らく殆どの方は「ある」と答えるでしょう。

では、その時の事をよく思い出してください…

あなたはメモを取っている最中に相手が言っていた事を覚えていますか?また、聞き逃していませんか?

「あれ、なんて言ってたっけ?」
こういった経験をした方が多いのではないでしょうか。


メモを取りながら話を聞くというのができる人は中々少ないだろうというのが私の印象です。

なぜなら、書きながら聞くという並列処理は複雑で難しい作業だからです。

ただ、メモを取らないと覚えられない人がいるというのも事実です。

重要なのは、子ども達は自分がメモを取りながら話を聞くことができるのかできないのかを知っておくこと、大人は子ども達の多くがメモを取りながら聞くことに慣れていないと知っておくことです。

生徒の中でも授業中に講師の話を聞きながらノートを書く生徒がいます。(この行為は悪くない)
ただ、そうした生徒に後で確認すると、重要なことを聞き逃していたり、理解できていないことがほとんどです。(これはノートを書くという作業に集中し、理解する作業に集中できていないからだと私は考えています。)

これだと学習効率は下がってしまいます。
では、どうすればいいか?

学習効率を上げるシンプルな対策は、書く時間と聞く時間をきっちり分けることです。

子ども達にはこれを意識してほしいと思います。
授業中に先生が話をしていたら話を聞く。ノートを取るのは可能なら後回しにする。
これだけで理解度はかなり上がります。

是非試してみてください。

では、ここからはテイストを変えて話し手側について書きたいと思います。

多くの人にとってメモやノートを取る時間というのは、考えを整理する時間や理解する時間となっているでしょう。

『聞く→書く』という順のプロセスで自分の中に落とし込んでいるようなイメージですね。(メモがない場合だと『聞く→理解する』という順のプロセス)

もし多くの人が『聞く→書く(理解する)』という順番で取り組んだ方が効果的になるのであれば、話し手はこの順番でできる環境を作ってあげた方がいいと思いませんか?

私もこの事実に気づくまでは生徒に話をしながら板書を書き進め、生徒が書く(理解する)ための時間を作らずにいました。(生徒に申し訳ないことをしたと今は反省しています。)

しかし、書く(理解する)時間や間を取るようになってからは自然と生徒からの質問や確認が増えました。(私もまだまだ工夫は必要ですが…)

生徒達は書きながら話を頭の中で反芻するので、考えが整理され疑問が出てくるのだと思います。

この時間がない時は、生徒は自分の考えを整理する時間が無かったので(聞いたり、書いたりに集中してしまい考えられなかったのだと思います)、話を聞いて分かった気になり質問が出てこなかったのでしょう。

この経験から、私は話し手が率先して聞き手の『聞く→書く(理解する)』ための時間を作ってあげることが重要だと考えています。

保護者の方であれば、子どもと話をする時は何かを伝えた後に子どもがその話を理解するための間をとってあげるのがお勧めです。

伝えたいメッセージが複数あれば、一つ一つの伝えたいメッセージの後に間を置いたり、子どもが話を聞いた上で考えをまとめる時間を作ってあげてください。

私たち大人は意識していないと一方的に伝えるだけで聞き手の『メモする時間』や『考える時間』を考慮するのを忘れがちです。

自分が話し手になった時は、聞き手の『メモする時間』や『考える時間』を作る工夫を意識してみると相手の理解度や行動が変わるかもしれません。




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